篠原涼子「雪平夏美に会えたことは奇跡」『アンフェア』完結に感動

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映画『アンフェアthe end』のジャパンプレミアが18日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。主演の篠原涼子はじめ、佐藤浩市、永山絢斗、阿部サダヲ、加藤雅也、AKIRA、向井地美音、そして、佐藤嗣麻子監督が出席した。

本作は、篠原演じる主人公・雪平夏見を中心に、ハードボイルドのスタイルを徹底的に追求したサスペンスドラマで、人間や社会の暗部を深くとらえ、多くの人の心に衝撃を与え続けている人気シリーズの完結編。連ドラ終了後にはSPドラマと映画2作品、さらには、北乃きい主演のスピンオフシリーズ『ダブル・ミーニング』2作品が関西テレビ・フジテレビ系でこれまでに放送され、9月15日には最新第3弾の放送が控えている。

この日、篠原ら主要メンバーはヘリコプターに乗って六本木ヒルズに到着。その後、ファンが待ち受ける劇場前のレッドカーペットを通り、舞台あいさつへ。壇上で約10年にわたり出演してきたシリーズへの思いを語った。

篠原は「はじめての体験で怖かったです。でも、『アンフェア』のシンボルである東京タワーが近くで見られて楽しかったです」とヘリコプターでの移動を振り返り、長年にわたり作品を見続けてくれたファンに向かい、「みなさんの歓声に支えられてこの作品は続いてきたと思っているので感謝でいっぱいです」とあいさつ。佐藤も「前作のラストで必ず何かが起こると予測していたのですが、こうなるかと。無駄に煽っています(笑)」と、本編上映直前の観客に自信のほどを伺わせた。

そして加藤は「監督と相談して悪ふざけしていたのが、だんだんと定着していきました」と、演じる三上薫の特徴的なキャラクターの誕生について明かし、「さっきも“加藤さん”という声よりも“薫ちゃん”という声の方が多くて、これが終わったら加藤雅也として出演している作品は誰も見てくれないかも(笑)」とコメント。阿部も「楽しい役でした。雪平の邪魔ばっかりしているのに、物語の確信には関わらない(笑)今回はどうでしょうね……?」と、演じた小久保祐二への愛着を語った。

一方、今回初参加で雪平の相棒となる津島直紀を演じる永山は「高校生の頃からシリーズを見ていたので、この場に立てたことが幸せです」と語り、最高検察庁のエリート官僚・武部将臣役を演じたAKIRAも「自分がやらせていただいた中で一番プレッシャーを感じました」と語り「佐藤監督の思い描く武部像をディスカッションしながら演じさせていただいた」と振り返った。

また、10年前は7歳だった雪平の娘・美央を演じた向井は、今では17歳になりAKB48のメンバーとしても活躍中。向井は「10年間この作品に関わらせていただけたことが光栄です」と語り、それを受けて篠原は「時代は変わりますよね。10年経って、“元気ですか-?”って話しかけてきてくれてすごく大人になった。かわいくて、キュートで、少しでも若さのエネルギーをもらいたい」と娘の成長に感動した様子。向井も「10年前は大人の方々に囲まれて一人だけ子どもという状況でしたが、みなさんがとても優しくしてくれました。今回も篠原さんが変わらず優しくて美しいお母さんという感じがして暖かかった」と振り返った。

最後に篠原は、「ついに完結することになりましたが、ここまで支えてくれたのはお客様のおかげです。雪平夏美に会えたことは奇跡だと思っています。このキャストとスタッフの方に支えられた幸せな10年間でした。完結にふさわしい作品だと思っています。暖かい眼差しでご覧ください」とメッセージをおくった。

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