西島秀俊「想像もつかない化学変化が起きる予感」神の診察眼を持つ医師役に挑戦

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西島秀俊、伊藤淳史、石橋杏奈、伊藤英明が出演する連続ドラマ『無痛~診える眼~』が、フジテレビ系で10月よりスタート。現役医師の久坂部羊が紡ぎ出す医療サスペンスミステリーの名作「無痛」を原作にした1話完結のオリジナルのストーリーを展開。現代の医療制度の矛盾を突きながら、責任能力の有無によって心神喪失者・心神耗弱者の罪を、罰しない、あるいは軽減することを定めた刑法39条の是非をも問う、社会派ミステリーが登場する。

西島が演じるのは、地方都市にある診療所の町医者・為頼英介。患者思いの医者で、人間を外側から見て、医学的徴候の診断だけで、その人間の健康状態や病気の進行状況を読み取り、さらに犯罪者に現れる「犯因症」(エネルギー過多の一種で、犯罪を起こす者に現れる徴候)までを見通すことができる。その能力を使い、ある事件を未然に防いだことをきっかけに、伊藤淳史演じる刑事の早瀬順一郎から頼られるようになり、気乗りしないながらも、事件解決を手伝うことになる。

西島は、今回の役どころについて「医師として葛藤しつつも、自身の特殊な能力によって事件と格闘する羽目になっていきます。神の診察眼を持って事件解決にのぞむ医師という新しいキャラクターを演じることが今からとても楽しみ」と語り、ドラマでは『ストロベリーナイト』以来になる佐藤祐市監督とのタッグについて「想像もつかない化学変化が起きる予感がしています」とコメントしている。

また、物語は一つの凄惨な事件の謎を軸に進んでゆく。とある場所で起こった一家惨殺事件の犯人として、一人の少女が名乗り出る。彼女は幼少期からひどい虐待を受け、重度の鬱と強迫神経症の疑いがあるため、児童養護施設に保護されている。石橋は、その少女のカウンセリングを担当する高島菜見子を演じる。臨床心理士として働いており、学生時代、為頼と面識を持っていた。為頼が解決する事件をきっかけに再会する。

そして、為頼のライバルで、同じように外見だけで、人の健康状態や病気を見抜く「神の診察眼」を持ち、予後不良の患者をすぐさま転院させ自分の病院の治癒率を向上させることで、“医療界の革命児”へ成り上がった医師・白神陽児を伊藤英明が演じる。

原作者の久坂部羊は「犯罪はもしかしたら病気かもしれない。それは名医でもなかなか治せない。犯罪者に体の痛み、心の痛みがなければ、残虐な殺人にも迷いはなくなるでしょう」と語り「完全な“無痛”が何をもたらすのか。原作を超えたスリリングな展開を期待しています」とドラマに期待を寄せている。

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