戸田恵梨香「成長を見せたい」堤真一とドラマ初共演『リスクの神様』がスタート

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偽装、隠ぺい、不正利益供与、粉飾決算、個人情報流出などの企業の不祥事や、痴漢冤罪、不倫騒動など、様々なトラブルに巻き込まれた企業や個人、その家族を救う、危機管理専門家たちの活躍を描く社会派ドラマ『リスクの神様』(毎週水曜22:00)が、フジテレビ系で7月8日より初回15分拡大放送でスタートする。主演の堤真一とヒロインの戸田恵梨香が取材に応じ、ドラマの見どころや、ドラマ初共演への思いを語った。

堤が演じるのは、かつてアメリカのGE社や政府関連の危機管理に携わり、法律からスポーツ、科学など、多岐にわたり、実地に基づいた豊富で膨大な知識を持ち、数々のトラブルを解決してきた、業界内で“the God of risk”(リスクの神様)と呼ばれる伝説の危機管理専門家・西行寺智。そして戸田は、西行寺が「危機対策室長」として雇われたサンライズ物産の女性総合職・神狩かおり。帰国子女で、英語や中国語、ロシア語など数カ国の言語を扱えるマルチリンガル。同期で一番の出世頭だが、強気な性格から上司や同僚とのトラブルが絶えない。あるリコール問題に巻き込まれてしまい、その後、「危機対策室」で西行寺と共に働くことになる。“リスク管理”をテーマに、西行寺と父親の確執、かおりの成長物語という2つの軸で描かれていく。

堤は、演じる西行寺について「目的のために手段は選ばないとは言いますが、私利私欲のためではなく、会社や社会のために行動しています。一見すると強い言葉を使いますが、お茶を濁すようなことをせずに、ズバッと言うタイプ。僕自身は、彼ことを非情な人間だとは思っていないです」と印象を語り、役作りについては「感情に抑揚を付けすぎないようにしています。人間らしい魅力的な弱点もちょこちょこと出てきますし、なるべく堅くなりすぎないようにしたいです。それに、あまりシリアスに演じすぎると、ご覧いただく方々が疲れてしまいますから」と話した。一方の戸田は、かおりの役回りについて「西行寺との関係や距離感を気にしながら演じています。それと、かおりはぶれがない人だと思ったのですが、実はぶれがあるんですよね。プライドの高さゆえに弱さがある。そんな彼女が持つ、のし上がっていこうという信念を意識したいです」と話した。

また、この二人は、舞台「寿歌」(2012年)と映画「駆込み女と駆出し男」(2015年5月)で共演したことがあるものの、ドラマでの共演は今回が初めて。堤は「映画で同じシーンはありませんでしたが、本読みで会った時に、恵梨香はしっかりと役を捉えていて、実際にできあがりを観ても凄いなと思いました」と振り返り「舞台の時はまだ若くて大人しい子だと思ったのですが、本当に頼もしくなりました。今回はおんぶに抱っこでいきたいです(笑)」と戸田との共演を喜んだ。

すると戸田は「舞台では夫婦の設定だったのですが、そこから今回の役の関係になるのが不思議です。成長した姿を見せられると思う反面、どこか親戚の方に見られるような感じがします」と照れくさそうにコメント。今回の大人な役どころについては「企業の怖さを知りました。対策するにあたり正直なことをすべて言ったつもりでも、何かが隠されていて一大事になるなど、本当に難しい。改めて矛盾の世界で生きていると感じました」と話し、さらに「リハーサルの時に、監督から“色気マックスで!”と言われたのですが、自分ではマックスで色気を出したつもりだったんですけどね(笑)」と明かすなど、これまでにない大人な役の演技を楽しんでいるようだ。

この二人を軸に、世間を騒がせている企業の危機管理を真正面から描く本作。共演には、森田剛、古田新太、志賀廣太郎、山口紗弥加、満島真之介、平幹二朗、田中泯、吉田鋼太郎、小日向文世ら、ドラマや映画、舞台で活躍する、演技力に定評のあるキャストがそろう。

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