実写版『あの花』メインキャスト6名がコメント発表

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フジテレビの深夜アニメ枠“ノイタミナ”ほかにて放送され、大人気を博した『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』が実写化され、同局のゴールデンタイムでスペシャルドラマとして年内に放送することがわかった。メインキャストを務める、村上虹郎(18歳)、浜辺美波(14歳)、志尊淳(20歳)、松井愛莉(18歳)、飯豊まりえ(17歳)、高畑裕太(21歳)が、コメントを発表した。

物語は、秩父を舞台に、仲良し6人組「超平和バスターズ」の友情や恋、成長を描いた青春群像劇。村上は活発なリーダー的存在である宿海仁太(あだ名=じんたん)、浜辺は笑顔を絶やさない柔和な本間芽衣子(あだ名=めんま)、志尊は怜悧な秀才タイプの松雪集(あだ名=ゆきあつ)、松井は引っ込み思案な安城鳴子(あだ名=あなる)、飯豊まりえはしっかり者のまとめ役、鶴見知利子(あだ名=つるこ)、高畑は無邪気な皆の弟分の久川鉄道(あだ名=ぽっぽ)を、それぞれ演じる。

「超平和バスターズ」は、いつも仲良く遊んでいたが、“めんま”の事故死をきっかけに、6人の絆は決裂してしまう。それから7年、高校に入学したものの、家に引きこもってしまった“じんたん”の前に、少し成長した“めんま”の幽霊が現れた。“めんま”は、生きている時にかなえられなかった“ある願い”が心残りで現れたと言うが、どんな願いなのかは思い出せないという。あの日を境にバラバラになってしまった「超平和バスターズ」は、失われた笑顔を取り戻すことができるのだろうか。そして“めんま”の願いとは一体何なのか……。

幼なじみの幽霊が現れるというファンタジーながら、誰しもがノスタルジーを感じる、日本の夏の原風景的な秩父を舞台に、誰しもが共感する少年少女たちの友情と恋が描かれていく本作。アニメ最終話には日本中が涙した感動作に出演する意気込みを6人が発表した。

<キャストコメント>

村上虹郎・・・宿海仁太役
村上淳を父に、UAを母に持ち、デビュー作の映画「2つ目の窓」(2014年7月公開)で第29回高崎映画祭の最優秀新人男優賞を受賞。主演2作目の「忘れないと誓ったぼくがいた」では、監督・堀江慶から、そのピュアな存在感と芝居を絶賛される。最近ではJR東日本のCM「JR SKISKI」やCM「三井住友VISAカード」に出演している。

――大ヒットアニメの実写化。ドラマの話を聞いた時の感想を教えてください。

村上:最初、“じんたん”役をやることができる、と聞いた時に、資料に自分のプロフィール写真とアニメの写真が並んでいるのを見ました。“引きこもっているんだろうな”というオーラが出ている僕の写真が、“じんたん”とピッタリだったので、良かったなと思いました(笑)。原作アニメを全部見たのですが、すごくスムーズに見られました。面白いから、だと思います。

――地上波ドラマ初出演、そして初主演ですが意気込みをお聞かせください。

村上:現場に入ってから、ドラマと映画の違いに気付きました。現場に入る前は、いつもと同じ気合いで現場に向かったのですが、細かいニュアンスや、スタッフの方の数の多さなど、これまで出演させていただいた映画との違いを知り、そこで主演をやらせていただくことは本当にありがたいことで、真摯(しんし)にやりたいと思っています。また地上波ドラマには、違う喜びがあります。僕の祖母は基本的にテレビしか見ません。やはりいろんな人にとってテレビは近い距離にあるものだと思うので、そこに出演させていただくことはとてもうれしいです。

――視聴者、そしてアニメのファンへメッセージをお願いします。

村上:実はアニメが放送していた頃、海外に留学していたので、僕はドラマのお話をいただくまで、アニメを知りませんでした。そして友達だったり尊敬する方だったり、僕の近い人たちに、“今度こういうドラマをやる”と話した時、このアニメを知っている人がたくさんいて、“泣いた”、“好き”と言う人や、大ファンもいました。僕が似ているからか、みんなから、“じんたんをやるんでしょ”とも言われました(笑)。アニメを100%表現するのは難しいですが、この現場では、僕も含め、それぞれが自分から役に近づくということをしていて、人間がいることで、アニメとは違う味が出せると思います。ファンの方もアニメを知らない方も、気持ちよく見られる作品にしたいな、と思いますのでご期待ください。

浜辺美波・・・本間芽衣子役
2011年に東宝「シンデレラ」オーディションの第7回でニュージェネレーション賞を受けデビュー。現在放送中のNHK『まれ』で主人公一家が居候する老夫婦の孫役を演じ、今年4月1日に公開された映画「エイプリルフールズ」ではワケありな小学生を演じている。最近では「ニチレイ アセロラ」シリーズのイメージキャラクターに抜てきされ、アセロラの妖精にふんした姿が話題となっている。

――ドラマ初ヒロイン。撮影ではずっとハダシで頑張っていますが、意気込みをお聞かせください。

浜辺:とても光栄なことだと思っています。作品自体も、原作が本当に素敵なアニメで、そんな中で演じさせていただく“めんま”という役には、既にいろんな方がイメージを持っていらっしゃると思います。それを壊さないように、自分なりに“めんま”を消化して、少しでもイメージに似た“めんま”を演じられれば、と思っています。

――具体的にはどのように“めんま”を演じようと思っていますか?

浜辺:たとえば、なるべく軽やかに見えるように歩いたり走ったりしています。また、“めんま”は憎めないキャラクターなので、“じんたん”を、からかうお芝居では、“じんたん”とお話ができることが純粋にうれしい、という表情と口調を意識しています。そういうことの積み重ねで“めんま”というキャラクターを作っていければ、と思います。

――視聴者、そしてアニメのファンへメッセージをお願いします。

浜辺:ドラマになっても、アニメに負けない面白い作品にしたいと思っています。超平和バスターズの素敵な絆を是非ご覧ください。またアニメでは私はラストが一番好きなのですが、ドラマでもたくさんの人に感動していただけるラストになると思いますので、是非期待してください。

志尊淳・・・松雪集役
『烈車戦隊トッキュウジャー』(テレビ朝日)で主演を務め人気を集め、7月スタートのTBS『表参道高校合唱部!』にレギュラー出演、10月には主演映画「先輩と彼女」の公開も控えている。また現在NHKEテレで放送中の語学番組『エイエイGO!』に出演中で、志尊目当てで視聴しているという声が多く話題になっている。

――クールで秀才。最も心に秘めたものがある“ゆきあつ”を演じるにあたり、意気込みをお聞かせください。

志尊:こんな話題作に携わらせていただける幸せを嚙みしめると同時に、原作であるアニメを見て“ゆきあつ”にとても感情移入し、これは相当重い役だな、というのが実感です。“ゆきあつ”の、心に秘めた切ない思いをまっとうする姿を、素直に演じきりたいと思います。と同時に、クールなだけではなく、本当はとても仲間を思っているところなど、二面性が多いキャラクターである分、アニメをご覧になっていない方にも勘違いされないよう、正確に届けたいと思っています。

松井愛莉・・・安城鳴子役
第13回ニコラオーディションでグランプリを獲得しデビュー。2013年にはゼクシィ6代目CMガールに抜てきされ話題に。昨年は『GTO』(関西テレビ・フジテレビ系)、『地獄先生ぬ~べ~』(日本テレビ系)と立て続けに連続ドラマに出演。また雑誌「Ray」の専属モデルになると同時に表紙を飾る初の快挙を成し遂げる。さらに大ヒット中の映画「ビリギャル」で主人公の親友のギャルを演じ、その熱演と存在が話題を呼んでいる。

――ギャルながら、いちずでいじらしい面もある“あなる”を演じるにあたり、意気込みをお聞かせください。

松井:私自身は“あなる”と逆な部分が多くて、そんなに明るい方ではないですし、まずはテンションを上げて演じていかなくては、と思っています。また、ずっと内に秘めた恋心がある女の子なのですが、その気持ちもあまり隠せず、この6人の中では喜怒哀楽を素直に見せる、一番人間味のある役なので、そんな“あなる”の感情をちゃんとお芝居で見せていきたいな、と思っています。

飯豊まりえ・・・鶴見知利子役
2008年、雑誌「ニコ☆プチ」×エイベックスの公開モデルオーディションでグランプリを獲得しモデルデビュー。現在セブンティーン専属モデルとしても活躍。『あすなろ三三七拍子』、『信長協奏曲』(フジテレビ系)、『学校のカイダン』(日本テレビ系)、『アルジャーノンに花束を』(TBS系)と現在、4クール連続で連続ドラマに出演している。

――しっかり者でまとめ役。あまり感情を出さない“つるこ”を演じるにあたり、意気込みをお聞かせください。

飯豊:アニメでは毎回泣いてしまい、すごいストーリーでした。“つるこ”は、あまり感情を表に出さない分、一人で抱え込んでしまっているものがとても多くて、ちょっとさみしい女の子だな、と思います。以前『27時間テレビ』の1コーナーで明石家さんまさんが、好きな女性に“つるこ”を選ばれていたことを知り、ビックリしたのですが、本当に多くの方に愛されているアニメなので、私で大丈夫かな、という不安もあります。既にある“つるこ”というキャラクターに、出来るだけ寄せて演じられれば、と思っていて、声質も普段は高いのですが演じる時は低めにするなど心がけて、精一杯、頑張りたいと思います。

高畑裕太・・・久川鉄道役
女優・高畑淳子を母に持つ高畑。2012年にデビューし、テレビ東京系『永遠の0』や、現在放送中のNHK『まれ』などに出演、その存在感と、思い切りの良い熱い演技が注目されている。バラエティー番組『ペケポンプラス』(フジテレビ系)にも出演しており、独特のキャラクターで笑いを誘っている。

――無邪気で場の盛り上げ役“ぽっぽ”を演じるにあたり、意気込みをお聞かせください。
高畑:“ぽっぽ”はアニメファンからも人気があって、見せ所がある役だと感じています。ずっと会っていなかった仲間たちとの再会後、彼だけすぐに気まずさも無しに接するのですが、どうして、そんなに無邪気なのだろう、ということをずっと考えて撮影に臨めたら、と思っています。そして人間が演じるからこその、アニメとは違う生の美しさを真摯(しんし)に表現できるよう取り組んでいきたいです。

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