又吉直樹&加藤シゲアキ、物書きとしての素顔を披露

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お笑いコンビ・ピースの又吉直樹とアイドルグループ・NEWSの加藤シゲアキがメーンMCを務める史上初の物書きバラエティ『タイプライターズ~物書きの世界~』を、フジテレビ(関東ローカル)で、6月26日(金)25時40分から放送することが決定。収録を終えた二人がコメントを発表した。

かたや芸人、かたやアイドルながら、ともに小説を創作し、純粋に作品が評価され、作家としての顔を持つ又吉と加藤。今回、直木賞作家・朝井リョウをゲストに招き、朝井の出身校である早稲田大学や美容室、4月に発刊された朝井の新刊「武道館」にちなんで、武道館を窓から見下ろせるカフェで収録を実施。3人の創作の仕方や編集者との向かい方などの裏話、小説の着想を得る機会、デビュー前の思い出など、作家の日常に切り込むトークを展開する。独創的な考えを持ち、ユニークな生き方をする物書きたちの魅力を伝える、史上初の物書きの物書きによる物書きのためのバラエティ番組だ。

今回がテレビ初共演となった二人。お互いの印象を聞くと、又吉は「加藤さんは冷静で色んなところを見ている」と語り「僕が加藤さんぐらいの年齢の時は、日記に何も書くことが無いというような日々を送っていたので、これから先、どうなっていくのだろうと、楽しみに思いました」と話した。一方の加藤は「芸人さんではない又吉さんの一面をたくさん見させていただき、人間として思っていらっしゃることなど、いろいろとお話を聞かせていただいて、とても興味深かったです」とコメント。

お互いの作品の感想を聞くと、又吉は「物語の展開がすごいですし、加藤さんしか書けないだろうな、という独自性がたくさんある」と絶賛。「物語に書いてある遊びと全く同じ経験はしていないのに、読めば“地元のツレとそんな遊びをしたな”と自然に想像できるくらい、会話が本当にリアルです」と話した。加藤は「たくさん本を読まれてきたからこその日本語の美しさ。また、泣かせることより笑わせる方が難しいと言われますが、最後には感動的な展開がありつつも、ユーモアがずっと文章から匂い立ち、終始、面白く読んでいられました。自分も、もっと本を読もうと思わされました(笑)」と感銘を受けたようだ。

最後に又吉は「加藤さんや朝井さんの作品に関することや、どのように執筆しているのかという話が聞けて、本が好きな方はもちろん、本があまり好きではない方にも楽しんでいただける内容になっていると思います。また、自分の意見をハッキリと言う加藤さんの芯の強さにも注目していただきたいです」とみどころを語り、加藤は「作家になりたいと思われている方が多い、という話を聞いたことがあるのですが、そういう方の背中を押せる部分もあると思います。そして、もんもんとしている方の心にフィットするような部分も、もしかしたらあるかもしれません。興味深いところもあれば、単純に笑えるところもあって、色んな方にこの番組を見ていただきたい」と番組をアピールした。

番組チーフプロデューサーの三浦淳は、二人の起用について「芸人・アイドルであると同時に “物書き”の気持ちが理解できるタレント二人となら、テレビに慣れていない“物書き”の方々も心を開きやすいのでは……? と思っていたところ、実際に良い空気で収録が行われると同時に、純粋な物書き同士でない分、良い化学反応も起きたと思います」と手応えを語り、「次に会いたい作家さんのアイデアもたくさん出てきたので、第2弾・第3弾と続けていきたいですね」とシリーズ化に意欲を見せている。

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