妄想男子がリアル恋愛!ドラマ『妄想彼女』が伝えるなんだかんだ楽しい男女の恋愛

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彼女いない歴=年齢の冴えない男・高島圭祐(浅利陽介)と、その前に突如現れた天使のような女の子“はる”(広瀬アリス)の恋模様を描いたフジテレビ系列のドラマ『妄想彼女』(毎週土曜23:40~)が面白い。

もし、理想の彼女が目の前に現れたら……。そんな誰しもが一度は妄想した夢のような展開がそのまま実現するのがこのドラマ『妄想彼女』。主人公のWEBライター・圭祐は、カフェでカップルを見れば「リア充」と罵り、「女なんて信用できない」、「恋愛なんてしたくない」と現実逃避中。しかも、ロングヘアのカツラを手に取り、周囲の人々に気味悪がられながらも“彼女がいる風”の写真を撮影してSNSにアップし、妄想彼女“はる”との生活を楽しんでいる。

29歳の誕生日を翌日に控え、圭祐は、編集者の安西晃平(丸山智己)と居酒屋で酒を飲んでいた。安西に理想の彼女像を聞かれた圭祐は、自分の好みの容姿や性格などを好き放題に自身のSNSにメモしていく……。翌朝、部屋で寝ていた圭祐が目を覚ますと、すぐ目の前に見知らぬ女の子“はる”が笑顔で待っていた。あまりにも唐突な出来事に「頭がついにおかしくなったのか?」と困惑する圭祐。しかし、何でも自分の妄想通りに振る舞う“はる”の可愛さに、半信半疑ながらもデレデレに。この圭祐の心境は、誰もが共感できるに違いない。

そんな折、妄想友達の鎌倉由紀(木南晴夏)が圭祐の誕生日を祝いに尋ねてくる。対峙する“はる”と由紀。「私は圭祐の彼女」と彼の腕に抱きつく様子を見て、由紀は驚きの表情で去って行く。さらに安西がやってきて、圭祐は、ことの成り行きを相談する。「なんか恐いよ」と言う圭祐に対して安西は「これは現実だ。なぜかわからんが“はるちゃん”は実在する」「妄想でも何でも、彼女と向き合ってみろ」と説得。それを聞いた圭祐は「あんな可愛い子と一緒でどうすれば良いかわからない」と本音を漏らすのだった……。「彼女なんていらない」と言ってはばからなかった男が、目の前に理想の彼女が現れてどうするのか? 「なんだかんだ言って、本当は付き合いたいんだろ!?」とツッコミをいれたくなる圭祐の行動は、恋愛に対する理想(=妄想)と現実の狭間で感情をこじらせてしまった男子にとって「わかるわかる!」と納得できるものではないだろうか。

これまで一度も異性と付き合ったことのない圭祐が、女の子との触れ合いにドギマギしながらも、楽しさを覚えていく様子は「初恋」そのもの。第2話(5月30日放送)では、圭祐と“はる”は初デートで遊園地へ。コーヒーカップでグルグルして、カフェであーんして、最後は念願のキス!? しかし、ラブラブだった“はる”に異変が……。付き合わないと言われる最近の若者世代に恋の楽しさを伝える、妄想と現実の狭間で揺れる恋愛劇の今後に注目だ。

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