野村周平「勉強になった」、『台風のノルダ』で声優初挑戦

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新進気鋭のアニメーション制作会社・スタジオコロリドとフジテレビの共同プロジェクト第1作となる劇場短編映画『台風のノルダ』(6月5日から3週間限定ロードショー)の主人公役の声優を若手俳優・野村周平、主題歌をロックバンド・Galileo Galileiがそれぞれ担当することがわかった。

スタジオコロリドは、短編アニメ「フミコの告白」で第14 回文化庁メディア芸術祭優秀賞ほか数々の賞を獲得した石田祐康(26)ら、20代を中心としたクリエイターが集結したアニメーション制作会社。本作の監督を担当する新井陽次郎(26)は、スタジオジブリで「借りぐらしのアリエッティ」「コクリコ坂から」「風立ちぬ」などにアニメーターとして参加した経歴の持ち主で、今作が劇場作品の監督デビューとなる。

物語は、とある離島の文化祭前日の中学校を舞台に、主人公の少年・東(あずま)をはじめとする少年同士の友情が描かれる。東の声を担当する野村は、今回が初の声優挑戦。息遣いでアドリブにも挑戦するなど工夫を重ね、繊細な東の表現を模索した。石田監督は声優ではなく俳優である野村に声を依頼したことについて、「素の演技での“生っぽさ”を求めていた」と語り、「東は思っていることを表に出さないで内に秘めているキャラクター。その素直になりきれないもどかしさを演じるのは難しいと思うが、ぜひ野村さんにお願いできればと思った」とコメント。

一方の野村は「アフレコという仕事は、絵が用意されていて自分の気持ちを優先にできるかと思っていたけど、意外とそうではなかった(笑)」と初体験の素直な印象を語り、「オーバーに言わなくてはならないところがあったり、普段は声を出さなくていいところで、声を出さなきゃいけなかったりして、とても勉強になった」と振り返った。また「演技しているとどうしても体が動いてしまい、NGになってしまうこともあったので、今後気を付けたい」と、声優と俳優との演技の違いを感じたようだ。そのほか、ノルダ役に清原果耶(13)、東の友人、西条役に金子大地(18)といったフレッシュなメンバーが顔を揃える。

そして、主題歌を手掛けるGalileo Galileiは、2011年からフジテレビ・ノイタミナ枠で放送された『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の主題歌を担当し、音楽ファンのみならずアニメファンからも熱い注目を集める存在。そんな彼らが、書き下ろした新曲「嵐のあとで」によって、文化祭前日の学校を襲う台風と共に現れた不思議な少女ノルダと、少年たちの物語を素敵に彩る。

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