是枝監督「今から楽しみ」最新作がカンヌ映画祭コンペティションに正式出品

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是枝裕和監督の最新作で、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが出演する映画「海街diary」(6月13日公開)が、5月13日~24日に開催される第68回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが決定。監督、キャストがコメントを発表した。

本作は、第11回文化庁メディア芸術祭漫画部門優秀賞、マンガ大賞2013受賞の吉田秋生の人気コミックが原作。親を許せない長女と、姉の幸せを願う次女、父を知らない三女、自分を許せない四女が、それぞれ思いを抱えながら、本当の家族になっていく一年間の物語が描かれる。

是枝監督は今回のコンペティション部門への出品について、「前作『そして父になる』が僕自身9年ぶりのコンペ出品だったので、また選ばれたことは正直驚きでした。素直にうれしいです」と喜びを表し、「国際映画祭はゴールではなく、より多くの人々に映画を届けるためのスタート」と話した。そして、「一見すると、穏やかな春の海のようなこの映画があの場所でどのように受け止められるのか? 今から楽しみです」とカンヌを前にした心境を語った。

そして、綾瀬は「日本の海街、四季の美しさとそれに見守られるようにそれぞれに悩みを抱えながら、時にぶつかりながらも仲むつまじく暮らしている四姉妹の物語を海外のみなさんにも是非たくさん見ていただきたいです」と語り、長澤は「是枝監督の作品に呼んでいただけたこと、そして素敵なキャストのみなさんに出会えたことをうれしく思っております。さらにその作品がカンヌのような映画祭でお披露目されることを大変光栄に思います。四姉妹の物語を描いた『海街diary』を通して、海外のみなさんにも日本女性の美しさや強さを見てもらえるとうれしいです」と話した。

また、夏帆は「鎌倉の美しい四季の移ろいのなか、四姉妹を中心とした女性たちの物語を丁寧に描いた作品です。きっと国籍など関係なく、たくさんのひとに届く作品だと思います」と映画の魅力を語り、広瀬は「自分が出演させていただいた作品が、海外映画祭に招待されるというのは初めてのことなので、今、正直オドオドしています。こういった機会に、この作品がより多くの方に見ていただけるというのはすごくうれしい気持ちです。改めて、この作品に参加させていただけて、本当に幸せです」と喜びを語っている。

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