斎藤工「直球のラブストーリーを」ドラマ「医師たちの恋愛事情」がスタート

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斎藤工主演で、大学病院を舞台に医師たちが抱える悩み、出世争い、恋愛、不倫、三角関係など、さまざまな欲望が渦巻く中で生きていく医師たちの姿を描いたドラマ「医師たちの恋愛事情」が、4月9日(木)22時よりスタートする。

物語は、24時間患者を救うことだけを考える優しい性格の持ち主で、利益と権威を第一とする大学病院の体制に反発する正義感の強い医師・守田春樹(斎藤工)が、仕事に没頭するあまり婚期を逃した先輩医師・近藤千鶴(石田ゆり子)に出会い、徐々に惹かれていく姿が描かれる医療ラブストーリー。斎藤が囲み取材に応じ新ドラマへの思いを語ってくれた。


<インタビュー>

――フジテレビの連続ドラマ初主演となりますね?

ありがたいという思いと不安な思いが交錯していました。これまでにもご一緒させていただいている中野利幸プロデューサーをはじめとする制作体制の中で、木曜10時という枠で僕にできることがあるのならばフルスイングしたいですし、この時代だからこそ直球のラブストーリーを投げていきたいです。ワクワク感と共に自分のやるべきことが見えてきました。

――演じる守田春樹をどのような人物だと捉えていますか?

春樹は思ったことを口にしなければ良いのに口に出してしまう、文法でいうと日本語よりも英語的な伝え方をする人物です。それは長所でもあり短所でもあって、良くも悪くも人との距離感を通常のラインを超えることが常にできる。患者さんにとって信頼の置ける、“陽の要素”を持った人物だと思います。

――初共演の石田ゆり子さんを白衣姿で抱きよせているポスタービジュアルが印象的です。抱き心地はいかがでしたか?

実は、はじめましての状態でハグをして前後から撮影したのですが、抱き心地はすごく良かったです(笑)。白衣は何度か今までも着ましたが、聖職というか特別な職業の人たちが着ているイメージがあるので身が引き締まります。あとは、レフ板の代わりになって、照明が良い感じに返ってくる効果も実はあるんじゃないかなと(笑)

――中野利幸プロデューサーが今回は斎藤工を“脱がせない”をコンセプトに上げていましたが、それでもとてもセクシーな仕草でズルいと思わせるシーンもありました。どうやってそんなにフェロモンを出しているのでしょうか(笑)

率先してフェロモンを出していこうという気持ちはないです(笑)。台本を読むと、男性側から描かれるというよりは、千鶴が見たものがベースになっているんですね。モノローグも最初は千鶴で終わりが僕という風になっていて、女性から見て“こういう男の子いるよね”という風に描かれていました。

――中野プロデューサーの作品ということで少しひねった恋愛模様に期待がかかりますか、いかがですか?

台本を読んで、2話の段階で1クールかけて描くような内容が凝縮されていて、ひとつの物語の後を描いているようなイメージを持ちました。ハッピーエンドをゴールに設定した作品が80年代90年代に多かったと思うのですが、今はその後をどう描くかという時代になってきたんだと感じました。綺麗なだけじゃない恋愛や、色々なペアの恋愛事情があり、ある意味で学園もののような要素もあると思います。どことどこが会社同士で、どこが外と接点を持つのか。実際の恋愛も予定通りにならないと思うので、僕らも台本を持ちながら、どのように転がるかわからない部分を楽しみたいです。それに、王道のラブストーリーを守りながら、男性視聴者にも興味を持ってもらえるような作品にできたらと思います。

――石田ゆり子さんをはじめ、共演者の方がたの印象を教えてください。

半分はじめまして、半分お久しぶりというメンバーが揃いました。石田さんは今回初めてご一緒させていただくのですが、透明な感じというか、普遍的な魅力を持った方だと思います。制作陣の方たちが会話をしていて、それは内容的にゆり子さん自身にはあまり関係しない内容だったのですが「うんうん」って頷いていたんですね。それが僕に近い感じがして。いい意味でやり過ごすというか、調和をとってくれていると思いました。

そして、生瀬さんは対面して共演するのは初めてですが、これまでにさまざまな実験的な作品も拝見させていただいたりして、表現者としての本当に素晴らしいスペックをお持ちだと思っています。いろんなことでぶつかっていきたいですね。また、伊原さんは「愛と誠」でお互いに制服を着て出演しました。48歳で学ランを着ていて撮影中は割り切っていましたが、試写を見た時には耐えられないと言っていました(笑)。今回は師弟関係があり、僕にとって兄であり父であるという役どころですが、伊原さんも恋愛に絡んでくるので、兄とか父親の恋愛を見ているような感じがしています。

――出世争いや三角関係は実社会でもたくさんあります。大学病院という設定だからこそ白いと思うところはありますか?

大きな病院で経営面が優先されるのはひとつ事実だと思うし、志の高い若い医師がそこに入ったときに共通して感じることはあるんじゃないでしょうか。それは恋愛も同じだと思っていて、ひとつの建物でくくるというのはいい縛りだなと感じています。単純に毎日顔を合わせるということもそうですし、学生時代の友人や恋人は社会に出るとなかなか合わなくなりますが、社会人になると元カレ元カノみたいな人が今はビジネスパートナーというのがよくありますから。ぜひ、そのようなところも楽しみにご覧いただきたいと思います。

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