田中麗奈が『三面記事の女たち』でフジ2時間ドラマ初主演、監督は廣木隆一

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ベストセラー作家・角田光代原作の『三面記事の女たち-愛の巣-』をフジテレビが初めて映像化することが決定。フジテレビ2時間ドラマ初主演の田中麗奈、興収30億円を超える大ヒットを記録した映画『余命一ヶ月の花嫁』の廣木隆一監督によって、スペシャルドラマとして2月20日(金)21時より放送することがわかった。

『三面記事の女たち-愛の巣-』は、実際にあった事件の三面記事を元に執筆された短編集で、田中は仕事人間で変わり者の新聞記者・長谷部章子を演じる。彼女は、ごくごく普通の主婦だった母が、父を殺害するのを目撃しまったという18年前の出来事にトラウマを抱え生きてきた。「明日私も人を殺すかもしれない」と、絶えず自分の中の狂気におびえている。

田中は本作への出演について、「角田光代さんのこの作品は以前から読んでいて、主演でお話をいただけて驚きました。ストーリーに出てくる女性たちが大人で、すごく思いが深くて、人間ドラマだけど事件もあるという大人のドラマに出演させていただけることがうれしかったです」とコメント。演じる章子について「寡黙で自分の世界を持っている人」だと言い、「過去にトラウマがあるとはいっても、それだけではない空気感とか不思議さがあってすごくやりがいがありました。“芝居をしないで”って廣木監督に言われたのですが、キャラクターを説明できて、なおかつ余計なお芝居をしないで雰囲気やたたずまいで見せる役は、章子に体が慣れるまでは難しかったですね」と撮影を振り返る。

また、共演にも原田美枝子、寺島しのぶ、板谷由夏と豪華女優陣が揃う。原田は、章子の両親の事件を担当し、現在は警視庁捜査一課の刑事・梨山里衣子を演じる。梨山は章子の心の闇を理解し、章子とは刑事と新聞記者以上の関係で協力し合いながら、事件を解決していく。さらに、ストーリーの核となる、姉妹を寺島と板谷が演じる。夫婦とは? 姉妹とは? 心の中に多くの闇をしまい込み、“幸せ“を演じきる姉妹の心の葛藤を、二人の実力派女優が演技で魅せる。

原田は梨山について「さばさばしていて面白い役で、あまり演じたことのない役」だと語り、田中との共演について「昔映画で一度共演したことがあって、あのころはまだ10代の可愛い女の子でしたけど、すごく女優さんとして成長されていて、うれしいですね。今回は、脚本がとても良くて、麗奈ちゃん演じる新聞記者の章子との関係性も面白く不思議な絆で描かれていますし、力のある女優さんが出演されていてリアリティのある切ないドラマになると思います」とコメント。寺島は「美枝子という役は、板谷さん演じる妹の房江と憎しみ合う役で、あまり気持ちいい役ではなかったですね。お互いの幸せをいちいち嫉妬する屈折した姉妹の話で、そういう気持ちはわからなくはないけど、これだけ姉妹で憎しみ合うにはそれなりの背景があるはずだと監督や板谷さんと相談しながら演じました」と話し、板谷は「房江は、すごく狂っているようでどこにでもいる普通の女性です。人間ってちょっとしたほころびで崩れそうになることってあるじゃないですか、そういう女性で特別な人ではないと思う」と役の印象を語っている。

■赤と黒のゲキジョー『三面記事の女たち -愛の巣-』
2014年2月20日(金)21:00~22:52(フジテレビ系列)

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