玉木宏&堂本光一、島田荘司の“御手洗潔シリーズ”を初の映像化!

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玉木宏と堂本光一が出演するスペシャルドラマ『天才探偵ミタライ~難解事件ファイル「傘を折る女」~』をフジテレビ系列で3月7日(土)21時より放送。島田荘司の代表作「御手洗潔シリーズ」が初めて映像咲かれることになった。

『高山殺人行1/2の女』(フジテレビ系、1984年)、『警視庁三係・吉敷竹史シリーズ』(TBS系、2004年~2008年)、『ゴーグル男の怪』(NHK、2011年)など、さまざまな作品が映像化されてきた島田作品。そんな中、過去に数多くのオファーを受けながらも、島田自身が映像化に決して首を縦に振らなかったのが、脳科学者にして天才探偵の御手洗潔と、その親友・石岡和己が難解な事件を解決していく姿を描いた「御手洗潔シリーズ」。今回、「UFO大通り」(講談社文庫)に収録されている「傘を折る女」を映像化する。

玉木が演じるのは、希代の頭脳を持ち、専門の脳科学の他にも、心理学や医学など、さまざまな学問に通じる天才探偵の御手洗潔。原作者・島田が5年来、御手洗を玉木が演じることを切望しており、それが実現したことで今回の映像化に至ったという。台本を読む前に、原作とマンガを読んだという玉木は、「台本は、原作と設定が変わっている部分もありますが、原作を凝縮した内容になっている」と語り、演じる御手洗潔について、「他人の心をコントロールしながら生きている人間で、“相手が、こうくるだろう”ということを予測しながら、発言・行動するので、感情があまり表に出てこない……。そういう意味で窮屈だなと思う部分があります」と分析。「御手洗は計算しているが故に、回りくどい言い方をするので、セリフが多くて大変です(笑)」とコメントしている。

一方、御手洗の親友であり作家の石岡和己を演じる堂本は、「本当に、一気に読んでしまいました。失礼な言い方になってしまうかもしれませんが、“よく思いついたな”と(笑)。人間が考えもしないことを、理論づけていく部分がすごいなと思いました」とコメント。石岡を演じることについて、「監督が、御手洗と石岡に差をつけたいとおっしゃっていましたので、石岡のセリフを少し現代的な言葉に直していった部分はあります。頭は良いけど偏屈な御手洗に対して、石岡はいろんなことを受け止めることができる天真らんまんな性格なので、それぞれのキャラクターをうまく表現できたらと思って演じていました。言葉で説明するのが難しいほど、二人には心の奥底に秘めたものがあるので、それが伝わればいいなと思います」と語った。

また、玉木と堂本は、『リモート』(日本テレビ系、2002年)に出演しているが、その際は共演シーンがなく、実質的には今回が初共演となる。玉木は堂本について「監督からの要望にもすぐに反応されて、レスポンスが早く、柔軟性のある方だなと思いながら、共演させていただいています。御手洗にとって石岡は信頼のおけるパートナーで、二人の間には、“あうんの呼吸”のようなものがあるので、その関係性が伝わるように説得力を持って演じなければと考えています」と語り、逆に堂本は玉木について「本当に色男なんですよね(笑)。平たんなセリフを言っていても、実はその奥に何かあるという部分をうまく表現されていましたね。『リモート』の時は、僕が玉木君演じる御手洗のような役を演じていました。ああいう役は本当にセリフが難しくて、玉木君の気持ちがよく分かるんですけど、そんな苦労を全然見せないですし、本当に色男です(笑)。僕自身、ドラマの現場が久しぶりだったので、ご迷惑をおかけしてしまったかもしれません(笑)」と話している。

<あらすじ>
御手洗潔(玉木宏)は、天才的な頭脳を持つ、脳科学者にして名探偵。石岡和己(堂本光一)は御手洗の親友であり作家。物語は、

石岡和己(堂本光一)がラジオを聞いていると、あるリスナーが「白いワンピースを着た髪の長い大人の女性が、土砂降りの雨の中、傘を閉じたという。女性は手に小さなビニール袋を提げ、交差点に立っていたが、信号が青に変わっても歩道を渡る気配がなく、信号が赤に変わりそうになったところで、畳んだ傘を車道に置いて塀の影に隠れた。車が傘をよけていくと、女性は傘を車道の中央に置き直し、ようやく車が傘をひくと、その女性は折れ曲がった傘を拾い、雨の中、立ち去った」という目撃情報を話した。

この謎めいた話を御手洗潔(玉木宏)に伝えると、御手洗は、瞬時に女性の謎の行動の原因を解明し、その女性が歩いていた場所の近くで大量の血が流れた殺人事件が起こったはずだと断言する。御手洗は自身の仮説を証明するために、深夜にも関わらず、警察に殺人事件が起こったはずと連絡をする。すると、翌朝、御手洗の仮説通りに、遺体の第一発見者から警察に通報が入る……。

警察と共に現場検証を行う御手洗と石岡。事件現場となったマンションの室内には、御手洗の仮説通り、部屋の住人である祖父江宣子(そぶえ・のぶこ)の刺殺死体が横たわっていた。しかしながら、室内には御手洗の仮説を上回る状況が発生していた。マンション室内の別の部屋に、御手洗が犯人と目していた白いワンピースの女性の死体もあったのだ……。

■土曜プレミアム『天才探偵ミタライ~難解事件ファイル「傘を折る女」~』
2015年3月7日(土)21:00~23:10(フジテレビ系列)

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