野村萬斎の謎解きシーンに松嶋菜々子、二宮和也も感動『オリエント急行殺人事件』舞台挨拶

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フジテレビ開局55周年特別企画として1月11日(日)、12日(月)の2夜連続で放送されるドラマ『オリエント急行殺人事件』の完成披露試写会&舞台あいさつが、東京・台場のシネマメディアージュで開催された。主演の野村萬斎、松嶋菜々子、二宮和也、杏、玉木宏、沢村一樹、佐藤浩市、そして脚本を手掛けた三谷幸喜が出席した。

本作は、ミステリー界の女王と呼ばれる稀代の作家アガサ・クリスティーが1934年に発表した同名ミステリーの傑作を原作に、三谷幸喜が脚本を執筆。昭和モダンが花開いた時代の超豪華列車に舞台を移し、野村が演じる名探偵の勝呂武尊が、その特別急行東洋で起こった殺人事件を解決する姿が描かれる。第1夜は、可能な限り原作を忠実に映像化され、第2夜は、時間と空間を広げ、犯人の視点から事件を再構築している三谷幸喜が新たな解釈で描いたストーリーが展開される。

会見では、この作品が民放ドラマ初主演となる野村が「これだけの方々と演技を交えられるということで感動でした」とあいさつ。三谷は野村について「原作のポワロはベルギー人で舞台の中で異国の人なんです。それを勝呂に置き換えたときに異国人のような雰囲気が欲しいと思っていたのですが、もう異国人を飛び越えて異星人のようなものすごい感じに仕上がっています。テレビドラマでこの演技で良いのか? これは大丈夫かって思う方もいるかもしれないですが、すぐに慣れます(笑)」と、野村が作り上げたキャラクターを紹介。さらに「最後の15分で謎を解くシーンがあるのですが圧巻です。テレビ史に残るシーンになっていると思います」と絶賛した。

この謎解きシーンの撮影はおよそ1日半にわたり行われ、同じ台詞を様々な角度から繰り返し撮影したらしく、野村はこのシーンの撮影について「映像資料に残るような名シーンにしようと高いハードルを三谷さんからいただいので、必死になってやっていました」と振り返り、出来上がった映像について「コマーシャルを挟んでも喋る喋る喋る喋る……」と笑顔で語った。松島はそんな野村が見せた謎解きシーンについて「つっかえることもなくて素晴らしい」と語り、二宮も「一発本番で“ドン”じゃなくて、僕らのために何度も同じことをやりきっている姿に感動しました」と賞賛していた。

また、三谷は「テレビドラマに関わる人間として、ドラマの可能性みたいなものが広がったと思います。シドニー・ルメットが同じ原作で映画化したけど、映画では2時間弱にしかできない。それを6時間にわたり描いています。殺人事件というのは大罪だけど、新春にこんなにすてきな殺人事件はないんじゃないかという作品になりました」とドラマをアピールした。

■フジテレビ開局55周年特別企画「オリエント急行殺人事件」
2015年1月11日(日)21:04~23:54
2015年1月12日(月・祝)21:00~23:47

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