46歳全盲で高橋尚子の記録に並ぶほど最速 期待のパラアスリート・和田伸也に密着

公開: 更新: ABCマガジン

世界パラ陸上競技選手権大会でのメダルの獲得が多くの人から期待されている、パラアスリート・和田伸也選手に密着! なんと和田選手は、金メダリスト・高橋尚子とほぼ同じ記録を持つほど瞬足だ。どんな困難な状況でも前を向いて走り続けてきた、彼の46年間とは?

©️ABCテレビ

【動画】32歳番組スタッフは1周でもバテバテ……。46歳盲目ランナーのトレーニングがスゴイ!

 

©️ABCテレビ

和田選手は、大阪府出身のブラインドマラソンランナー。これまで3つのパラリンピック競技大会に出場し、東京2020パラリンピック競技大会では、1500メートル部門で銀メダル、5000メートル部門で銅メダルを獲得した。また、マラソンでは全盲選手における世界記録(2時間23分27秒)を保持している。この記録は、あの高橋尚子が2000年のシドニーオリンピックで金メダルを獲得した際のタイム(2時間23分14秒)とほぼ同じだ。

©️ABCテレビ

幼い頃からスポーツが大好きで、中学時代はラグビーに熱中していた和田選手。そんな彼は、高校2年生の時に医師から網膜色素変性症と診断され、ラグビーを辞めざるを得なかった。その後も病気によって視野はどんどん狭くなっていき、和田選手は大学3年生の時に視力を完全に失った。

©️ABCテレビ

しかし、和田選手は「その時にある意味開き直った」のだとか。「ゼロになったら、これ以上悪くなることはないので。その中で出来ることを探していった」「何もかもあきらめたくないという、根っからの負けず嫌いかもしれないですけど」と、当時の想いを明かしてくれた。前向きな和田選手は、その後に関西大学の大学院に進学して博士号を取得し、点字図書館の職員として働くことになったという。

©️ABCテレビ

和田選手の運命を変えたのは、「もう一回体を動かしたい」という理由で彼が28歳の頃に始めたブラインドマラソンだ。当時の和田選手は、「パラリンピックを目指そうとも、なんとも思っていなかった」「最初は、週に1回1時間も走れば全身筋肉痛」だったという。それが今や、日本のパラ陸上を代表するアスリートなのだから驚きだ。

©️ABCテレビ

現在46歳の和田選手は、5月17日から兵庫県神戸市にて開幕する「KOBE2024 世界パラ陸上競技選手権大会」に向けてトレーニングを積んでいる。なお、和田選手の前向きな想いや、彼と伴走するガイドランナー・長谷部匠選手との絆は、スポーツバラエティ番組『ぺこぱのまるスポ』5月5日放送回で紹介された。

©️ABCテレビ

5月5日放送回は、ほかにも見どころが満載! スケートボード女子・四十住さくら選手と西矢椛選手、3人制バスケットボール「3X3(スリーエックススリー)」の兵庫県初のプロチーム「EPIC.EXE(エピックエグゼ)」、高校ダンスの全国大会「ハイダン」こと「マイナビHIGH SCHOOL DANCE COMPETITION」を目指す二松学舎大学附属高等学校ダンスチームが紹介された。

©️ABCテレビ