武田玲奈&渡邊圭祐&渡邉美穂、恋人を強奪する斬新なストーリーに「面白い!」

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武田玲奈&渡邊圭祐&渡邉美穂、恋人を強奪する斬新なストーリーに「面白い!」
「あなたの恋人、強奪します。」を見る

武田玲奈さんが主演を務める新ドラマL『あなたの恋人、強奪します。』(テレビ朝日、毎週土曜26:30~/ABCテレビ、毎週日曜23:55~)が、放送中&民放公式テレビ配信サービス「TVer」で配信中です。

2016年に「ババ抜き」(「アンソロジー 捨てる」収録)にて「第69回日本推理作家協会賞短編部門」を受賞した人気ミステリー作家・永嶋恵美さんによる「泥棒猫ヒナコの事件簿」シリーズ(徳間文庫)を実写ドラマ化した本作。もつれきった男女関係に悩める女性だけが見つけることのできる謎の探偵社・オフィスCATの社長・皆実雛子(ヒナコ)が、DV、浮気、モラハラなど、クズな男との恋愛トラブルを“強奪”という手段で根本から解決。強奪なのに痛快(!?)な、新感覚の略奪エンターテインメントとなっています。

このほど、主人公・ヒナコ役の武田さん、ヒナコの頼れる相棒で便利屋の浅沼陽介役・渡邊圭祐さん、DV彼氏と別れたい依頼人・梨沙役の渡邉美穂さんにインタビュー。和気あいあいと撮影が進む中でのNG秘話などが明かされました。

主人公・ヒナコが恋人を強奪する様に“爽快感”

皆実雛子(ヒナコ)役・武田玲奈
皆実雛子(ヒナコ)役・武田玲奈

――原作・脚本を読んでの印象を聞かせてください。

武田玲奈:オファーをいただく前、おそらく3~4年前に原作を知って読んでいたので「この本がドラマになるなら絶対に面白い!」と確信しました。それと同時に、絶対にヒナコを演じたいとも思っていました。

――どんなところに面白さ・魅力を感じたのでしょうか。

武田玲奈:恋人を略奪するサービスという、ありえない設定が面白いと思いました。また、私が一番魅力だと思ったのは、ヒナコの考え方。常識やルールに捕らわれないところに魅力を感じて、そんなヒナコを演じてみたいとずっと思っていました。

――渡邊さんはいかがでしょうか。

渡邊圭祐:僕は台本を読んで、率直にとても面白いなと。ヒナコが依頼人の悩みを解決していく様がとても爽快で、見ていてスッキリする方が多いんじゃないかな。それに加えて人間の汚い部分も描かれていて、一口で何度も美味しい作品だと思いました。

――作品テーマとして女性の共感が得やすい内容かと思ったのですが、男性から見て魅力的に感じた部分はどこなのでしょうか。

渡邊圭祐:確かに男性視点で読むと、女性と比べて見え方は変わる作品ですよね。「なんのしがらみもなかったら、男ってこうだよね」という“欲”が描かれているので、そこは男性が共感してしまうなと。あまり大きな声では言えませんが、「(男性の身勝手な行動が)わかるかもしれない」と思いながら読んだシーンもありました(笑)。

浅沼陽介役・渡邊圭祐
浅沼陽介役・渡邊圭祐

――渡邉さんはいかがでしょう?

渡邉美穂:人間の心理がとても細かく描かれているところに魅力を感じました。依頼人は、100%別れたいという気持ちではないんですよ。クズな彼とは離れたいけど、ヒナコが彼氏に接触するとジェラシーを感じてしまったり。いざ他の女に奪われると思うと嫉妬してしまうということは、おそらく現実でもあるんじゃないかな。そんな細かな気持ちの揺れ動きが描かれていて、とても感動しました。

梨沙役・渡邉美穂
梨沙役・渡邉美穂

――演じる役柄について、魅力的に感じた部分はありますか?

武田玲奈:私は本当にヒナコの考え方が好きなんです。固定概念を持たない、さらには概念を壊すような台詞がたくさんあって、原作を読んでいる時にハッとさせられる瞬間が多々ありました。ドラマの中にもたくさん散りばめられているので、視聴者の方々にも刺さったら良いなと思っています。

渡邊圭祐:武田さんが「ヒナコの言葉が刺さる」と言いましたが、ストレートすぎる物言いに傷つく意味でグサリと刺さる依頼者もいます。僕が演じる陽介は、仕事でもヒナコをサポートする立場でありながら、そういったヒナコの言動もフォローするという役割も担っていて。クールに見えて情が厚い部分も持ち合わせているところが彼の魅力だと思っています。個人的にはドライに作ったつもりなのですが、話を重ねるごとに熱い部分が出て来るので、それを感じていただけたら。

渡邉美穂:梨沙は後にオフィスCATで働くことになるのですが、最初は依頼人としてオフィスCATを訪れます。それを知らずに脚本を読んだので、「梨沙って依頼人なんだ!?」と驚きました。あと、「こんなひどい彼氏がいるんだ!?」とも(笑)。そのクズ彼氏から救ってもらうことをきっかけにオフィスCATで働くことになるので、依頼人の気持ちも働く側の気持ちもどちらも理解できるんですよね。どちらにも寄り添えるステキな役をいただけて、光栄に思いました。

――武田さん演じるヒナコは、容姿から人柄までを変幻自在に操るという役。七変化が見どころとなってくると思いますが、役作りについて苦労は?

武田玲奈:強奪対象によって髪型や服装、さらに性格までもガラリと変えるので、とても大変でした。それと同時に、色々な姿になれるのでとても楽しかったです。やりがいもありました。ヘアメイクに関して「ここはもっとこうした方が良いのではないか」と自分の意見を反映していただいたところもあって、一番のお気に入りはパンクファッション。普段あまり着ることがなく、一番印象が変わったということもあって、気に入っています。

渡邉美穂:私もそれが一番好きだった。玲奈さんは何でも着こなしちゃうんですよね。

――渡邉さん演じる梨沙も、依頼人として登場した時とオフィスCATで働き始める時の雰囲気がガラッと変わりますよね。

渡邉美穂:そうですね。最初はDV彼氏から早く解放されたいと、かなり切羽詰まって塞ぎこんだ状態で登場するので。梨沙の本来の姿は、とても明るくて元気な女の子なんです。私に近しい部分があるので、依頼人として登場する時は負のオーラを纏うように意識はしましたが、オフィスCATで働き始めてからの梨沙はあまり役作りをする意識はなく、そのままの私で演じましたね。

――渡邊さんは、ヒナコの相棒を演じる上で意識したことは?

渡邊圭祐:あまり作りすぎないことを意識しました。ヒナコを補佐する立場なので、武田さんが作るヒナコを役に反映させていきたいなと。2人の温度差・空気感が作品の面白さに繋がっている部分もあるので、それを踏まえてあまり作り込まず現場に入りました。

メガネを忘れても誰も気付かない!?面白NG秘話

――基本的に3人でのシーンが多いと思いますが、撮影現場の雰囲気はどのようなものなのでしょうか?

武田玲奈:雰囲気はすごく良かったと思います。穏やかに、和気あいあいと……かつスピーディーに撮影が進んでいます。

渡邊圭祐:ほぼスケジュール通りでした。

――何か印象に残っている出来事はありますか?

渡邊圭祐:ドラマの撮影では、撮られている人の気持ちが乗るように、自分が映らないカットでもカメラの後ろに立って相手役をやることがあります。その時、あまりにも空腹でお腹が鳴りすぎて部屋から追い出されることがありました(笑)。

武田玲奈:ありましたね(笑)。

渡邉美穂:とても寒い日の撮影だったので、カメラが回っていない時はコートを着たり、首に温かいものを巻いたりと対策していました。そしてやっとオッケーが出て撮影が終わったのですが、首の防寒具を外し忘れた方がいたままだったことに気付き、もう一度撮り直したことを覚えています(笑)。

渡邊圭祐:忘れるというと、武田さんがメガネを忘れたこともあったよね?

武田玲奈:普段メガネをかけていないので、どこかに置くとすぐ忘れちゃうんですよね(笑)。

渡邊圭祐:そして誰も気付かずに撮影が始まるということがありました(笑)。

――最後に、作品の見どころをお願いします。

渡邉美穂:「別れさせ屋」という言葉は耳にしたことはありますが、この作品では文字通り“強奪”していきます。そういった作品はこれまでになく、なかなか斬新で新鮮なのではないでしょうか。雛子が強奪していく様に、スカッとする爽快感を味わっていただけると思います。また、依頼人に共感できる部分もあると思うので、そこにも注目していただけたら嬉しいです。

渡邊圭祐:話の展開はもちろんなのですが、ヒナコの変装も魅力になっています。武田さんの色々な魅力が出ているので、是非そこも見ていただけたら。と言いつつ、僕はあまり変装シーンを見られていないんですけど(笑)。なので、僕も放送を楽しみにしているんです。

武田玲奈:恋人を強奪する姿を描いた作品ではあるのですが、「別れさせる」ことを目的としているのではなく、それぞれの悩みに寄り添って「本当に別れていいの?」と本当の気持ちに気付かせることが最大の魅力になっていると思います。色々な悩みを持つ依頼人が登場するので、視聴者の皆さんの悩みを解決するヒントになったら良いと思っています。

取材・文・撮影:米田果織

◆武田玲奈
スタイリスト:小林美月
ヘアメイク:ken nagasaka

◆渡邊圭祐
スタイリスト:岡本健太郎
ヘアメイク:木内真奈美(OTIE)

◆渡邉美穂
衣装:LANSE、LIMITED NUMBER、RANDA、TEKI
スタイリスト:米田由実
ヘアメイク:岩根あやの

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