
インド生まれの作家ヴィカス・スワラップによる小説「ぼくと1ルピーの神様」を元に、スリルと愛、残酷さとユーモア、そして涙と感動にあふれる『スラムドッグ$ミリオネア』の脚本を手掛けたのは、『フルモンティ』でオスカー候補に挙がったサイモン・ビューフォイ。執筆前にリサーチのため3度インドに訪れた彼は、スラムの人々の持つポジティブさ、コミュニティの意識に感銘し、そのエッセンスをたっぷりと盛り込んだ。
監督は『トレインスポッティング』『ザ・ビーチ』『28日後…』など毎回まったく違ったジャンルの作品を贈り出してきた個性派のダニー・ボイル。インドの持つエネルギーをスクリーンに反映させたいと願ったボイルは、出演者の多くを現地のスラムでスカウト。リアリティを重視して、言語も全体の3分の1をヒンディー語で撮影した。
クイズ番組、警察での尋問、ジャマールの回想シーンの3つを巧みに織り交ぜながら展開するスマートな構成。しかし、物語のコアとなるのは、ピュアすぎるほど美しいラブストーリー。ボストン・グローブ紙の映画批評家も「今晩、どんな予定があっても中止しなさい。そして『スラムドッグ$ミリオネア』を観に行きなさい」と言うとおり、何はさておいても今すぐ観に行きたい、感動の一作がここに誕生した!