
むか~しむか~し、といってもそれほど昔じゃないけれど、あるところに病院がありました。
そこには一風変わった患者さん達が入院してました。大人の俳優に脱皮できずに人生をあきらめてしまった元有名子役の「室町」。消防車に轢かれたまぬけな消防士「滝田」。ジュディ・オング好きで噂話が大好きなオカマ「木之元」。銃で撃たれて入院してきた傷だらけのヤクザ「龍門寺」。よくわからないけどとにかくヘンな人「堀米」。さらには患者さんだけでなくお医者さんや看護師さんも負けず劣らず変わり者。ピーターパン気取りのお医者さん「浅野」。言葉使いの悪いタトゥー入りの看護師さん「タマ子」。同じく顔はコワイがお金に弱い看護師さん「雅美」。その雅美の天然オトボケ亭主「浩一」。などなど。そんな中でも一代で自分の会社を築いた「大貫」はチョーが付くほどの偏屈ワガママジジイ。
「お前が私を知ってるってだけで腹が立つ。気安く私の名を呼ぶな。お前の頭の中になんかいたくないんだ!」
近づく人達にそう言い放っては病院内でもやりたい放題。自分の思い通りにならないと、先生でも看護師さんでも誰彼構わず怒鳴り散らす始末。他の患者さん達は当然そんな大貫には誰も近付こうとはしませんでした。
ところが、ある日「パコ」という名のひとりの少女が大貫の前に現れます。
「ゲロゲ~ロ。ゲロゲ~ロ。ガマの王子はわがまま王子。」