
そんな矢先、冠婚葬祭関係=結婚式場で働いていると勝手に勘違いしていた美香に、本当のことがばれてしまい、彼女は「穢らわしい!」と言い残して実家に帰ってしまう。
数年前に母親を亡くし、幼い頃に父親が失踪してしまった大悟にとって、唯一の家族であった彼女が離れていったことは大きなショックであったが、真摯な態度で仕事にのぞむ信念はゆるがず、彼は彼女が戻ってくるのを待つことにした。
季節は移ろい、庄内平野に春が訪れようとしている時、納棺師として充足感と誇りを胸に刻みはじめていた大悟のもとに、さまざまな知らせが舞い込んできた。美香の懐妊、幼馴染みの母親の死、そして、30年間ゆくえ知らずだった父親の死!
はたして大悟は納棺師として、そして夫として人として、身近にいるかけがえのない人々の生と死に、どのように向き合えるのだろうか!?