
撮影監督には役所監督のたっての希望で『クッキー・フォーチュン』『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』など日本とハリウッドを股にかけ活躍する栗田豊通。随所に見せるその独特の映像美はまさにファンタジーとしての色合いを強めます。また美術は、『うなぎ』『カンゾー先生』などを手がける稲垣尚夫。照明には『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』『リアル鬼ごっこ』の鈴木秀幸。録音には『金融腐食列島・呪縛』『舞妓Haaaan!!!』の鶴巻仁。編集には、『ジョゼと虎と魚たち』『アイデン&ティティ』の上野聡一などの経験豊富なスタッフが役所広司の冒険をしっかりと支えています。音楽にはつのだたかし、田崎瑞博、近藤郁夫、江崎浩司、山崎まさしの5人による古楽器バンド・タブラトゥーラを起用。ヨーロッパの古楽器を使っての変幻自在なアンサンブルは『ガマの油』のあたたかくてどこか懐かしい感じ、それでいて自由で爽やかな世界観をより一層際立たせる重要なファクターとなっています。
本作は08年5月18日のクランクイン後、富士山周辺、筑波山麓、横須賀などのロケーションを中心に撮影され、晴れの日も雨の日も風の日もまさにスタッフとキャストが一丸となり、08年6月30日に無事クランクアップ。約半年に渡るポストプロダクション作業を経て、遂に『ガマの油』に息吹が吹き込まれました。
さあさあ、お立会い
御用とお急ぎのない方はゆっくりと聞いておいで。
昔々、お祭りや縁日では、切り傷などに効用があるとされる“ガマの油”が巧みな口上と演技で全国津々浦々で売られていたそうです。そして、ある時、役所広司(幼少期)は、ガマの油売りに出会いました。大人になった役所広司の心には、ガマの油売りのおじさんの言葉が消えずに残り、映画『ガマの油』になりました。