
県内屈指の低偏差値を誇り、ヤンキーたちの巣窟と化している私立徳丸学園高校。その徳丸を支配しているのは、県内中にその名を轟かす大河内一郎、二郎(小沢仁志、小沢和義)の極悪兄弟だった。入学早々徳丸制覇を果たすと、瞬く間に県内の各高校を掌握した一郎に続き、翌年には暴走族“二郎流星会”を率いる弟の二郎が入学。まさに磐石の体制で大河内帝国を築きあげた2人だったが、校長の大英断によって両者に退学処分が下される。
にわかに静寂を取り戻したかに見えた徳丸学園だったが、それは嵐の前の静けさに過ぎなかった――。
桜咲く4月。徳丸学園の入学式は騒然としていた。一郎二郎に続く大河内第3の男、三郎(石黒英雄)が入学してくるからだ。トップ不在の徳丸を制するべく、いきりたつ石井武(橋本じゅん)、三郎の側近となり、甘い汁を吸おうと画策する河井星矢(板倉俊之)…。だが現れた三郎の見た目は、ごくごく普通の少年であった。拍子抜けする徳丸の新入生たち。そう、三郎は凶悪な兄達と違い、普通の高校生活を夢見る朴訥な末っ子だったのだ。しかし、大河内家の血筋を引く三郎を周囲が放っておくはずはなかった。教師からは目をつけられ、普通の生徒は目も合わせてくれない。ヤンキーたちは河井の音頭によって三郎軍団を結成、「総長!」と慕いながらゾロゾロとまとわりついてくる。三郎は頭を抱えるのであった。