人生を賭け、会社の存続を賭け、新しい時代を切り開いていった人たちの “決断”をドラマチックに描き、見ている人たちに勇気を与えていく新しい報道番組。
これまで、カメラで撮影することの出来なかった経済の裏側を、徹底したペン取材によって浮き彫りにし、事実に基づいたドキュメンタリードラマとして描いて行きます。
番組はドキュメンタリードラマの部分とスタジオトークで構成されます。
【出演者】
メインナビゲーター:木村佳乃
キャスター:大浜平太郎
【ドラマ部分】
野村宏伸、田中健、原田篤
【内 容】
1979年に発売されて以来、カセットテープ、CD、MDと記録媒体は変遷しても常に携帯音楽プレーヤーのトップだったソニーのウォークマン。しかしアップル社が「iPod」というネットワークに対応した携帯音楽プレーヤーを発売するとたちまちトップの座を奪われてしまう。一体なぜソニーは出遅れてしまったのか?また、どうやってその屈辱から立ち上がり、巻き返しをはかったのか?知られざるソニー逆襲のドラマを描いていく!
2009年、12月。年末商戦で賑わう大型家電量販店。多くのお客さんが手に取っていたのが、携帯音楽プレーヤーというものだ。そもそも、音楽を外に持ち出すという画期的なアイディアを生み出し、大ヒット商品となったのが、ソニーのウォークマン。以来、携帯音楽プレーヤー市場ではトップを走ってきた。しかし2005年、ついにシェアトップの座から陥落。その原因となったのがアップル社のiPod(アイポッド)だ。シェアの差は、一時期50%近くも広がった。誇り高き男たちの屈辱の日々。伝統のブランド「ウォークマン」の名前を捨てさることさえ検討された。彼らが追及したソニーらしさとは?そして2009年夏、ソニーは、再びシェアトップの座を獲り返した!
2003年10月、ソニー本社。商品企画部の木野内敬〔キノウチタカシ〕(野村宏伸)は、5年前から、念願だったウォークマンの商品企画を担当していた。当時はミニディスク、通常MDと呼ばれるものが、携帯音楽プレーヤーの主力だった。そもそもMD自体、ソニーが開発した商品で、40%以上のシェアを誇っていた。しかし、木野内には気がかりな出来事があった。マックコンピュータで知られるアメリカのアップル社は、2001年にiPodという全く新しいタイプの携帯音楽プレーヤーを発売していた。それは、CDやMDなどを使わず、内蔵された記録媒体ハードディスクに音楽を録音して楽しむ画期的な商品。キャッチフレーズは「ポケットに1000曲を」。なんと1000曲も録音することが可能な携帯音楽プレーヤーだったのだ。
発売当初は大きくて重かったが、この年、2003年のモデルは、小型軽量化していた。当時、アップル社を始めとする多くのメーカーの携帯音楽プレーヤーが、MP3に対応していた。MP3とは音楽データをやりとりするためのファイル形式のこと。CDなどの音楽データをパソコンに取り込み、そこから様々な音楽プレーヤーに録音することを可能にする。しかし、ソニーは独自のファイル形式にこだわっていた。それは、MP3が音楽データを何度でもコピーさせてしまう危険性をはらんでいたからだった。そのため、ソニーもパソコンから録音が出来る携帯音楽プレーヤーの販売を始めてはいたが、MP3には対応せず、独自のファイル形式を使用していた。
そして、一年後。アップル社は新機種iPodミニを発売。それまでのものと比べて格段と小型化され、アメリカで爆発的に売れていた。ソニーのハードディスク内蔵ウォークマンは、MP3対応ではなかったため、この時あまり売れていなかった。
そうこうしているうちに、2004年、MDウォークマンは徐々に売り上げを落とし始めてしまう。一方、iPodは急速に販売台数を伸ばしていた。4月から6月の世界での売り上げ台数は86万台だったが、7月から9月は一挙に2倍以上に。さらに10月から12月には458万台を売り上げる。この状況にソニー上層部も危機感を抱いた。そして、時代の転換点を前に、ついにソニーは動いた。
iPodに対抗する革新的なウォークマンを開発するため、新たなプロジェクトチームが動き出した。木野内は商品企画のリーダーを命じられた。iPod発売から3年も遅れてのスタート。なんとかしてライバルに追いつき追越さねばならない…
【放 送】
1月21日(木) 22:00~22:54 (テレビ東京系列・一部地域を除く)
テレビドガッチが