120年以上にわたって歌舞伎の殿堂として愛されてきた歌舞伎座。老朽化による建て替え工事の為に取り壊される。歌舞伎の公演も2010年4月をもって休場することになり、2009年1月から「歌舞伎座さよなら公演」と銘打たれた公演が上演中だ。
そんな歴史と伝統ある歌舞伎座の名優たちの中で、ひと際輝かしい存在感を放つのが人間国宝・七代目尾上菊五郎(67歳)。今年の3月公演『弁天娘女男白浪』で当たり役の「弁天小僧」を演じている。1942年、七代目尾上梅幸の長男として生まれ5歳で初舞台、1965年に四代目尾上菊之助を、1973年に七代目尾上菊五郎を襲名した。「知らざぁ言って聞かせやしょう」で始まる名台詞は、彼が40年以上にわたって演じ続けた芸の極みといえる。
今回の『情熱大陸』は菊五郎が自身の襲名の場でもあり、特別な思い入れを持っている歌舞伎座での「さよなら公演」に臨む様子に完全密着する。3月公演の初日、共演者である息子(尾上菊之助)や観客席で見つめる妻(富司純子)・娘(寺島しのぶ)に囲まれた人間国宝の胸には、どんな想いが去来するのだろうか?
またその夜、娘である寺島しのぶのベルリン映画祭銀熊賞受賞を祝う家族だけの食卓で、「父親」としての横顔を見せる菊五郎の姿も追った。
「自分では最高と思ってやってます。終わってから反省」という人間国宝・七代目尾上菊五郎。その素顔と芸の本質に迫る。
『情熱大陸』
2010/04/04 (日)23:00~23:30(制作MBS・TBS系列)
テレビドガッチが