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シリーズ激動の昭和~あの戦争は何だったのか~日米開戦と東条英機

ドラマとドキュメンタリーで綴る開戦への道
"太平洋戦争とはいったい何だったのか"
戦後60数年が経った今、当時の軍や政府の指導者の対立、
逡巡、葛藤を描き、その真実に迫る!

東条英機(ビートたけし・左)に組閣の大命
が下り開戦を望む陸軍が沸き返るなか、東条
は意外にも難色を示すのだが…


第1部 ドキュメンタリー よる6:55~
第2部 ドラマ 8:45~

≪ドラマブロック≫ 
 戦後60年の間、太平洋戦争はさまざまに語られ、記されてきた。だが、本当にその全体像を明確
に捉えたものがあったといえるだろうか。どうして戦争を始めなければならなかったのか、なぜ無謀
な戦いを続けざるをえなかったのか。果たしてその真実とはいったい…。
 そこで、戦争の記憶も少しずつ薄れつつある今、TBSでは昭和の歴史を振り返り、この時代に何が
あったのかを世代を超え後世に語り継ぎ、伝えていくべきだという強い思いのもと「シリーズ激動の昭
和」という企画を発想。
 今年3月にはドラマとドキュメンタリーを融合させた『3月10日~東京大空襲語られなかった33枚
の真実』を放送し、第二弾となる今回の作品はそれに続く大型のスペシャル企画に!! 
 このテーマ、この時代をやるにあたってどうしても欠かせない存在なのが、日米開戦時の首相・東
条英機。今回のドラマではその東条英機役をビートたけしが演じる。
 番組は昭和16年12月8日の開戦に至るまで、当時の政府・軍部の指導者の対立、逡巡、葛藤を
描く。
 戦争にいたる軍部と政府の対立と妥協のプロセスを、東条英機という人物を軸に追うことで、当時
の日本のシステム自体が抱えていた問題、欠陥と矛盾、そして起こる日本の悲劇を、ドキュメンタリ
ーも交えて描いていく。
 これまで、戦争の悲惨さを被害者の視点から描く作品は多かった。だが、同番組では、繰り返され
る政権交代、省庁の縄張り争いなど、当時と現代とに共通点があったことに着目し、日本というシス
テムが持つ問題点が今の時代にもあるのだ、というメッセージを伝える。
 
ドキュメンタリーブロック
 ドキュメンタリー部分は番組の前半1時間45分。ENG取材によるVTRと、番組ナビゲーターとゲスト
によるスタジオ解説で構成していきます。またドラマの中でもコンパクトにVTRで何カ所か入ります。
 ドラマでは東条内閣成立から日米開戦までの2ヶ月を、陸軍を軸に描いているので、その前段にあ
たる近衛内閣での「歴史のターニングポイント」と、海軍がなぜ開戦に踏み切ったのか、そして対する
アメリカはどう動いていたのかを中心に、初めて公開される資料や関係者の証言など、取材に基づくド
キュメンタリーの手法で描きます。
 また日米開戦を象徴する「真珠湾攻撃」を指揮した海軍の山本五十六、政治家では近衛文麿と、そ
して後半のドラマで中心人物となる東条英機と徳富蘇峰の4人にクローズアップ。「その妻と家族から
の視点」でエピソードを軸に構成し、女性にも興味をもってもらえるよう、かつ「中学生でも分かるように」
面白く仕立てます。

出演者
ドラマブロック

  東条英機(とうじょうひでき) ビートたけし
  石井秋穂(いしいあきほ) 阿部 寛
  吉原政一(よしはらせいいち) 高橋克典
  ○
  東郷茂徳(とうごうしげのり) 橋爪 功
  近衛文麿(このえふみまろ) 山口祐一郎
  木戸幸一(きどこういち) 風間杜夫
  嶋田繁太郎(しまだしげたろう) 伊武雅刀
  武藤 章(むとうあきら) 高橋克実
  杉山 元(すぎやまはじめ) 平野忠彦
  賀屋興宣(かやおきのり) 益岡 徹
  鈴木貞一(すずきていいち) 大杉 蓮
  豊田貞次郎(とよたていじろう) 平泉 成
  塚田 攻(つかだおさむ) 目黒祐樹
  永野修身(ながのおさみ) 六平直政
  及川古志郎(おいかわこしろう) 黒沢年雄
  佐藤賢了(さとうけんりょう) 木村祐一
  石井キヨ子(いしいきよこ) 檀 れい
  ○
  昭和天皇(しょうわてんのう) 野村萬斎
  ○
  山本五十六(やまもといそろく) 市川團十郎
  ○
  徳富蘇峰(とくとみそほう) 西田敏行
   
ドキュメンタリーブロック
鳥越俊太郎(ジャーナリスト)
  保阪正康(昭和史の著書多数、ノンフィクション作家)
  安住紳一郎(TBSアナウンサー)

≪ドラマのあらすじ≫
 昭和23年、「あの戦争は何だったのか」を巡り、戦後さまざまな事実が明らかになり、自分は
真実のほんの断片しか見ていなかったことを思い知る新聞記者の吉原政一(高橋克典)。その
吉原は日米開戦前夜をもう一度振り返る必要があると思い立ち、日米開戦まで言論界をリード
し、時の政権を裏から見続けてきた人物、徳富蘇峰(西田敏行)への取材を試みる。
 昭和6年の満州事変、昭和11年の二二六事件など、昭和初期の軍部は中国での軍事行動
と、テロの恐怖を背景に、もはや誰の手にも負えない集団となっていた。そして昭和16年7月、
日本軍による南部仏印進駐に対し、アメリカは対日石油輸出禁止という厳しい経済制裁をとり、
日米関係は一気に緊張する。当時の陸軍大臣・東条英機(ビートたけし)は、もはや外交交渉で
は事態は打開できないと戦争を促す。そして、9月には御前会議で、政府と軍部は、外交がうま
くいかなければ「日米開戦を決意す」と決定してしまう。一方、首相・近衛文麿(山口祐一郎)は
何とか戦争を回避しようとするが、政府の力の及ばない統帥権(軍部)の壁に阻まれ、首相を辞
任。
 その後、近衛に代わり総理大臣となったのは東条であった。日米開戦を避けたいと望む昭和
天皇(野村萬斎)が、開戦派と目された東条に大命を下したのは、東条なら軍を抑えられると見
たからだった。
 アメリカからの石油が止まったことで、軍部の開戦派は長期的な戦争になれば不利になると
考え、国内では早期開戦論が叫ばれるようになる。そんな中、戦争を避けようとする人物も少
数ながら軍の中にいた。陸軍省軍務局に所属する石井秋穂(阿部寛)もそのうちのひとりであっ
た。しかし、世論でさえ戦争を欲していたこの時代に、軍人でありながら和平を模索する石井の
存在は奇妙なものであった。
 東条内閣発足に伴い、もはやアメリカとの戦争は決定的と思われた。しかし、日米開戦を望
まない昭和天皇の意を体し、東条は、9月に行われた御前会議の決定を白紙に戻し、再度日
米交渉に取り組むのだが…。
   
ドキュメンタリーについて
 アメリカとの戦争に至る道程、そこに登場する当時の指導者たちの姿を、関係者への取材、
初公開資料などによって、「それぞれの妻や家族の目線」で描いていく。一方、アメリカでも長
期取材を遂行、暗号解読によって、日本側の出方がいかにアメリカ側に読まれていたかを追う。

●東条英機の秘蔵資料
初めて、テレビで公開される資料が次々と登場。知られざる「東条英機の素顔」が浮かび上が
ってきます。
 
●六十七年ぶりに発見された山本五十六の手紙
その存在は知られていたものの、実物の行方が分からなかった山本五十六の手紙。その実
物が今月、発見・発表されました。そこに記された、山本の苦悩とは・・・・・・さらに、貴重な「山
本五十六の肉声」も紹介します。

 
●世界最大の情報機関、アメリカ国家安全局へ
CIAを上回るアメリカの情報機関・NAS(アメリカ国家安全局)。その中に、「暗号解読の殿堂
」があります。番組は、ここを取材。開戦前、日本の暗号を解読し、「暗号解読の天才」と言わ
れ、「殿堂入り」した男の軌跡と、それが日米交渉に与えた影響を追います。

 
構成要素
1:山本五十六の苦悩
真珠湾攻撃の立役者でありながら、日米開戦には反対だった連合艦隊司令長官・山本五十
六。彼の矛盾と苦悩を、秘蔵資料や関係者の証言で描きます。また山本五十六を軸に、「開
戦反対が主流だった海軍が、なぜ日米開戦に同意したのか」をわかりやすく伝えます。

 
2:近衛文麿、最後の賭けと挫折
開戦を回避すべく、ルーズベルトとの日米首脳会談に賭けた近衛文麿の姿を、家族とのエピ
ソードを軸に、関係者の証言で描きます。またスタジオも織り交ぜて、当時の政治システム
(と明治憲法)の最大の問題点、「軍が内閣の指揮下にない」というポイントを解説していきます。

 
3:東条英機と陸軍
東条英機の人物像をドキュメンタリーの手法で描きつつ、彼に象徴される陸軍の体制・体質と、
226事件や日中戦争など、日米開戦前史の歴史の流れをわかりやすく伝えます。

 
4:徳富蘇峰とマスコミ
ドラマでの重要な役割を担う徳富蘇峰はジャーナリストであり、歴史家でもあり、当時、もっと
も力を持つ「世論形成家」でした。彼とマスコミが作っていった「世論」が日米開戦にどう影響し
たのかを、蘇峰にまつわる貴重な資料と、当時の新聞記者などの証言によって描きます。

 
5:解読されていた日本の暗号とルーズベルトの思惑
 日米開戦前からアメリカは、日本の暗号解読に成功。日本の出方を分かった上で、外交交渉
に臨んでいました。アメリカの暗号解読の全容と、それをもとに当時の大統領ルーズベルトがど
のような思惑で対日交渉と戦争準備にあたっていたのかを描いていきます。

製作 TBS
制作 TBSテレビ
  ドラマ制作センター・報道局共同制作
脚本 池端俊策
オリジナルテキスト 保阪正康
プロデューサー 八木康夫
  堤 慶太
  那須田淳
演出 鴨下信一

最終更新 2008/12/22 19:41


許諾番号 9012164001Y45038