2010年3月、日本テレビで渡辺謙主演、山田太一原作によるスペシャルドラマが放送される。共演は、夏川結衣。舞台は、巧みの技術を持つ工場の町・蒲田、この町で繰り広げられる大人のラブストーリーを渡辺が演じる。
妻と反抗期の娘と暮らす一人の中年男・福本草平(渡辺謙)は、慣れない接客の仕事で風采の上がらない日々を送っていた。そんな草平が、蒲田のとある金型工場で起きた出来事をきっかけに、かねての恋人・桜(夏川結衣)と再会する…。
主人公の草平をめぐる人々の優しさを描いた下町のヒューマンドラマである。
日本を代表する俳優として、国内はもちろん海外映画作品でも活躍。昨年公開された話題の映画「沈まぬ太陽」など社会派作品や、時代ものの出演作の多い渡辺が、今回は普通の生活を送る一人の中年男に扮する。
主演の渡辺謙は
『再び「山田太一ワールド」に飛び込むことになりました。山田先生らしく、さりげない日常の中に潜む素敵なドラマが展開します。苦手なラブストーリーですが、ご期待下さい。』と意気込んでいる。
また、クランクインをするにあたり、本人たっての希望で、絞工場(しぼりこうじょう)を視察。機械を使っての演技指導を受けるなど、実際に金属絞りの工程に挑戦。はじめは、不慣れな手つきで、機械を操作していたが、しだいに作業に慣れ、指導を仰ぎながら、円形の絞りを完成させていくまでに。その表情は真剣そのもので、スタッフ、監督、そして渡辺に指導をいただいた工員の方々も、渡辺の役に対する真摯さに感動をしていた。そして2月いよいよクランクインを迎える。
脚本家の山田太一は
『渡辺謙さんで、情熱をおさえる美しさを見たいと思いました。切ない、片隅の中年の恋の物語です。酔って、泣いて下さい。』とコメント。
日本テレビの佐藤敦プロデューサーは
『演出の雨宮望監督とともに、長年山田太一さんとぜひお仕事がしたいとお願いし続けておりました。その念願がかない、このたびご一緒することができました。山田太一さんが、蒲田を舞台にした人々の話を書き下ろしたいというお話をいただき、不況の世の中を元気づけるドラマを作りたいと思いました。
また、山田太一さんの念願する渡辺謙さんに、主演をお願いしたところ快く受けて下さり、日本テレビで今回の素晴らしいタッグが成立いたしました。珠玉のラブストーリーを作り上げるべく、スタッフ、キャストが一丸となって現場にのぞんでおります。渡辺謙さん主演の大人のラブストーリーをぜひ、ご期待下さい。』と、作品に対する強い思いを述べている。
渡辺謙の日本テレビのドラマ出演は、2002年8月17日、24時間テレビ愛は地球を救う25のスペシャルドラマ「父さんの夏祭り」以来、7年半ぶり。ガンで余命数ヶ月と宣告された父親と家族の物語で、父親役を熱演したもので、24.7%の高視聴率を記録した。
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