故・緒形拳の後を継ぎ、“語りの達人”橋爪功がナレーターに!
テレビ朝日の地球環境をテーマにしたドキュメンタリー番組『素敵な宇宙船地球号』のナレーターに、俳優・橋爪功が加わることが決定。都内のスタジオで初めての収録にのぞみ、コメントを寄せた。
番組では2004年から故・緒形拳、室井滋がナレーションを担当。その後、山本太郎も加わり、3人が持ち回りで語り役を務めてきた。しかし、10月5日、緒形が肝臓がんで他界したことを受け、 “語りの名手”・橋爪が後を引き継ぐことに。
緒形が担当した最後のナレーションは、8月31日放送分。当初、収録は8月はじめに予定されていたが、体調を崩したという連絡で延期され、オンエアのわずか10日前の21日にアフレコを行ったという。
その回のタイトルは、『砂漠の巨人の独りごと~アメリカ大西部・サボテン劇場~』。アメリカ大西部に広がるソノラ砂漠に何百年もの間、君臨し続けるサワロサボテンの不思議を取り上げた内容で、砂漠の巨人といわれるサボテンのひとり語りで番組が進行していくという趣向だった。緒形は病気のことなど微塵も感じさせない力強い語り口で、砂漠の移り変わりを見つめてきた孤独なサボテンのつぶやきを表現した。
橋爪のナレーションは、11月9日放送『南アルプスの女王 仙丈ヶ岳山小屋日記』で初登場。この回では、美しい花畑とライチョウが生息することで知られる南アルプス・仙丈ケ岳に起きている、ある“異変”に迫っていく。
■橋爪功コメント
『素敵な宇宙船地球号』のナレーターに就任して
「自分でテレビを見ていても思うけど、ナレーターがあまりにも表に出てくるのはうるさいんですよね。ドキュメンタリーの語りは下手するとうるさくなりがちなので、そのへんのさじ加減が難しいですね。
今のテレビは画面も美しくサイズも大きくもなっているし、普通の生活では見ること、知ることができないものが自宅にいながらにして鮮やかに見られるのは、素晴らしい。僕は本当にものぐさでウチにばかりいるので、そういう意味ではこの番組のナレーションは、ありがたい仕事でもあるかな。ちょっと車を飛ばしてスタジオに入れば、違う世界に旅することができるのですから」
緒形拳さんの後を継ぐことについて
「本当に大好きな俳優さんだったので、後任を引き継がせていただくのは光栄です。緒形さんとは仕事も何度かご一緒したし、一緒にゴルフも回ったことがありますね。実現しなかったけれど、芝居も一緒にやろうっておっしゃってくださっていて…。
彼は眼光鋭く、目が“奥光り”するので、会っていると、身がすくむ思いがしてね…。一目もニ目も置く俳優さんでしたから、身が引き締まる思いですね。でも、天国で言われているんじゃないかな。“へったくそだなあ”って(笑)」
視聴者の皆さんにひとこと
「2時間のドキュメンタリーは集中力も途切れがちですが、30分間だと気軽に見ていただけるのではないかな。視聴者の皆さんにはとにかく30分間、気楽に見ていただいて、感想は、それこそ見てくださる方の自由。メッセージを声高に伝えようとするのではなく、なるべく邪魔にならないようにナレーションを入れていこうと思っています」
■安田裕史プロデューサー(テレビ朝日)コメント
「緒形さんに代わる方は、そうそういらっしゃいません。役者さんとして“本物”であり、安定感、味のある語りで定評のある橋爪さんにお願いしました。緒形さんとはタイプが違いますが、予想どおり素晴らしい語りで番組の雰囲気にとても合っていると思います」