食生活や部屋の間取りなど生活習慣で劇的改善! 味覚&脳の鍛え方

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食生活や部屋の間取りなど生活習慣で劇的改善! 味覚&脳の鍛え方
食生活や部屋の間取りなど生活習慣で劇的改善! 味覚&脳の鍛え方

カズレーザーと学ぶ。』今回のテーマは『味覚障害を1週間で劇的改善&脳科学で判明した、あなたの能力を引き出す間取りSP』

『料理でおいしく味覚障害を改善』

広島大学医学部の堤理恵氏は、昨今若者からお年寄りまで幅広い世代で問題になっている味覚障害の改善方法について解説。味覚障害に陥ると肥満など病気のリスクも高まるが、堤氏によれば食生活を変えるだけで改善の兆しが見られ、ダイエットや美肌など様々な効果も期待できるという。堤氏は自身の食生活を紹介し、うま味を感じやすくするために日頃から水出しした昆布だしを食事に取り入れることや、脂肪味を活性化させるために用途に合わせてサラダ油だけでなく米油やグレープシードオイルなど数種類の油を使い分けることなどを提唱した。なお顆粒(かりゅう)だしには塩分が含まれるものもあるが、だしパックでは塩分やカロリーが少ないそうだ。

広島大学 医学部
堤理恵

 

『能力が劇的にアップ!?記憶力&血圧すらも改善!間取りの大正解』

『脳科学』と『間取り』の意外な関係性を説いたのは、東北大学で准教授を務める細田千尋氏だ。細田氏はアメリカ・カリフォルニア州の小学校27校の調査で、日当たりの悪い教室と良い教室とで1年間のテストの成績に差が出たことを紹介。日当たりの良い教室の子どものほうが、英文(国語)・数学ともに20%以上成績が良かったという。この仕組みについて細田氏は、日光に含まれる紫外線を浴びることで血中でウロカニン酸という成分が生成され、それが脳の神経回路を活発にする働きがあるグルタミン酸を生成するためと考えられているという。細田氏は脳と住まいの関係性について解説し、子どもの記憶力をアップさせるためにリビングにソファを置かず、自由におもちゃを広げて遊べるスペースを確保することや、視野を広げ集中力を高めるために、壁に向けて机を配置しないことなどをアドバイスした。
ほかにも、日常生活のなかで階段を下りると血圧が下がる効果があることも紹介。これを解き明かした国立障害者リハビリセンターの澤田泰宏氏によると、階段を下りた衝撃により、間質液(かんしつえき)という脳内の液体が動き、血圧調整をつかさどる細胞を刺激することで血圧が下がるのだという。こうした働きにより、階段を下りることで高血圧の改善が見込めることを提唱していた。

東北大学大学院情報科学研究科 兼 加齢医学研究所
准教授 細田千尋