瀬戸利樹、久保田悠来、池田匡志、女性用風俗・セラピスト役で心がけたこととは…『買われた男』インタビュー

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瀬戸利樹、久保田悠来、池田匡志、女性用風俗・セラピスト役で心がけたこととは…『買われた男』インタビュー
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瀬戸利樹さんが主演、久保田悠来さんと池田匡志さんが共演するドラマアディクト『買われた男』(テレビ大阪・BSテレ東ほか、毎週水曜24:00~)が、現在放送中。「コミックシーモア」で連載中の人気オリジナルコミック『買われた男~女性限定快感セラピスト~』(漫画:三並央実 原作:芹沢由紀子)をドラマ化した本作は「女性用風俗」を題材としており、セックスレスの主婦、芸能人、女社長、風俗嬢など悩みを抱えた女性たちが店に訪れ、セラピストたちに心も体も癒されていく、デトックスヒーリングドラマとなっています。

この度、瀬戸さんと久保田さん、池田さんにインタビューを実施。地上波ドラマ初となる「女性用風俗」をテーマとした作品に挑む上で心がけたこと、また3人それぞれの“デトックス・癒やし”になっていることも聞きました。

「女性用風俗」テーマのドラマに挑むために…実際の店で講習も!

――オファーがあった際の率直な感想を聞かせてください。

瀬戸:「女性用風俗」という存在は聞いたことがありましたが、どんなものなのかは全く知りませんでした。この作品に出演することで知ることができたのですが、僕が思っている以上に、セラピストの方々は女性に対して気を遣っている。“女性ファースト”だということを感じました。そんなセラピスト役を演じるということで、自分にとって挑戦になると思いましたが、同時にワクワクもしたので、二つ返事で「やります!」と伝えました。

久保田:こういった題材の作品が「ついにやって来たか」という思いです。僕はセンシティブシーン御用達なところがあるので(笑)、とてもありがたく思いながらオファーを受けさせてもらいました。撮影に入る前に、僕たちセラピスト役は実際に女性用風俗のセラピストさんの講習も受けて、色々と勉強になりました。その時に教えていただいたマッサージ方法などを劇中で寸分違わず披露しているので、注目してほしいですね。

池田:こういった新しい分野の作品に関われることをすごく光栄に思いました。しかし、僕は久保田さんと違ってセンシティブシーンは初挑戦なので(笑)。緊張もありましたが、期待と楽しみでいっぱいでした。

――講習ではどのようなことを教わったのですか?

久保田:マッサージだけではなく、お客様が玄関から入って部屋までのエスコート術や、女性の心理などをとても丁寧に教えていただきました。一番驚いたのは、歯ブラシに歯磨き粉を乗せておくっていうこと。

瀬戸:僕もそれには驚きました! 歯磨き粉をブラシの中に埋め込んでおくと、コップに立てた時に歯磨き粉が落ちずにすぐ磨けるんです。

久保田:おかげで、毎日歯を磨くたびにそれを思い出します。

――本作ならではの撮影エピソードはありますか?

久保田:体作りですね。男たるもの、やはり少しでも筋肉を大きく見せたいので……。

池田:撮影の前に3人で筋トレしていましたよね。

久保田:でも実際撮影が始まってみると、僕は鎖骨から上しか映っていなくて(笑)。でも実は、裏でそんな努力をしていました。

瀬戸:努力の成果もあって、僕はスタッフさんから「どんどん大きくなっていくね!」と言われました。回を追うごとにどんどんマッチョになっていくので、物語的には僕が演じるヤマトの成長物語ではありますが、瀬戸利樹の筋肉の成長も見ることができます(笑)。

――池田さんはセンシティブシーン初挑戦とのこと。緊張などはありましたか?

池田:めちゃくちゃ緊張しました。マッサージする際に必ず手が映るので、それが震えないように頑張りました。ですが、監督やキャスト、スタッフの皆さんがすごく優しくて、とても良い雰囲気を作ってくださったので、緊張も震えもすぐに収まりました。

――そんな池田さんは、瀬戸さん・久保田さんと初共演だそうですね。おふたりの印象は?

池田:久保田さんってすごくイケボ(かっこいい声)じゃないですか。最初にお会いした時はそれも相まって大人の色気を感じたのですが、オープニングの撮影時にみんなでうさ耳を付けるシーンがあって、久保田さんがとてもかわいらしくて(笑)。そのギャップにツボってしまって、普通の発言をしても面白くなってしまいました。

瀬戸さんは、すごく緊張していた僕に優しく話しかけてくださって、現場を和ませることができる方だなという印象です。またオープニングの話になってしまうのですが、辛い体勢でピタっと止まらなきゃいけないシーンがあって、それを見事にピシッと決めていたので、体幹が良い方なんだと思いました。

瀬戸:テストの時はできていたんだけどね。いざ本番でよろけてしまって(笑)。

池田:いや、あんな辛い体勢で何度もピタっと止まれてすごかったです!

――実際3人での撮影シーンは少なかったそうですが、仲の良さがとても伝わります。合間ではどんなお話をされていたのですか?

久保田:「女性用風俗」がテーマの作品ですから、やはり施術シーンが気になってしまって。最初に撮影した瀬戸さんに「どんなシーン撮ったの?」「どんな衣装だったの?」とか聞きましたよね。

池田:僕が一番印象に残っている会話は、瀬戸さんに「どんな衣装で撮影したの?」と聞いた時に「裸エプロン」と返って来たことです(笑)。

瀬戸:1話の最初の方にあるシーンね! 

池田:大爆笑してしまいました。

久保田:あと、オイルを付けたらなかなか取れないとか。

瀬戸:確かに。ですが手が保湿されて、この撮影期間中ずっと肌がもちもちしていました。

瀬戸利樹、久保田悠来、池田匡志にとっての「癒し」とは?

――テーマにちなんで、3人にとって「癒し」「デトックス」になっているもの・ことを教えてください。

瀬戸:癒しは、飼い猫です。大変な撮影が続いても、家に帰ると猫が待っていると思うと頑張れるんですよね。

久保田:やっぱり猫飼ってるよね?

瀬戸:え、わかります?

池田:服に知らないフワフワの毛が付いていることがあって、なんだろうと思っていたんですよね(笑)。

瀬戸:あ、それはごめん!

――「デトックス」についてはいかがでしょうか。

瀬戸:FPSゲーム(一人称シューティングゲーム)です。何も考えずに対戦相手を撃ち続けていると、いつの間にか胸がスカッとするんですよね(笑)。僕の中ですごくデトックスになっています。

久保田:あ、僕もゲームです。FPSではなくてサッカーゲームなのですが、ひたすら点を決めて相手を打ち負かすことでスカッとする(笑)。あとは筋トレも良い気分転換になっていますね。体を動かすことでストレス解消になっています。

池田:僕は実家で飼っている犬が癒しです。よく写真を送ってもらうのですが、それを見て癒されています。デトックスでいうと、お風呂に入浴剤を入れてBGMをかけてゆっくり浸かったりしてリラックスすることが好きです。あとは、僕も瀬戸さんと同じくFPSゲームが大好き。いつかお相手願いたいですね!

瀬戸:お、いいよ! やろう! 

――最後に、視聴者へメッセージをお願いします。

池田:三者三様なセラピスト3人と女性客の世界観、空間を堪能してもらえたら嬉しいです。どんなデトックスを与えるのかを楽しみにしていてください。

久保田:ドラマを楽しんでもらうと同時に、原作と照らし合わせるとより楽しんでもらえると思います。

瀬戸:毎話登場するゲストが演じるお客様のバックボーンや関係性がしっかりと描かれていて、女性は共感できるし、男性はセラピストを見習って“こうしたら良いかも!”と気づけると思います。たくさんの方に見ていただけるように頑張りましたので、皆さんに届いたら嬉しいです。

<第3話あらすじ>
過去のある出来事から男性嫌悪を抱くようになった会社社長の千賀子(片山萌美)。ある日、街中でヤマト(瀬戸利樹)とぶつかり、その拍子にヤマトの仕事道具であるアダルトグッズが散らばってしまう。ヤマトは誤解を解こうとセラピストの名刺を差し出すが、千賀子に名刺を破り捨てられる。その後、ヤマトに指名が入り、ホテルへ向かうとそこにいたのは千賀子だった。ヤマトは男性への嫌悪感が強い千賀子の攻撃的な態度に戸惑いつつ施術を行うも、彼女の怒りに触れ部屋から追い出されてしまう。「KIRAMEKI」に戻り、落ち込むヤマトだったが……。

取材・文:米田果織、撮影:松本理加

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